愛がなんだを観た

最近ツイッターで愛がなんだに対するツイートばかり目にして、本当はこの映画が上映される前から気になっていたのにも関わらず天邪鬼を発揮して「みんな愛がなんだ愛がなんだうるさいな!!!!!」と思っていました。でもそんな風に斜めに構えたりすることがダメなんだろうなと心を改め仕事終わりにレイトショーに駆け込んだ。レイトショーだっていうのに席が全部埋まっててびっくりした。

 

感想としてはテルコの気持ちまじでわかんない。舐められたら終わりじゃん。舐められたくない。舐めてかかってくるやつ全員殺すの気持ちで生きてるから本当にわかんない。

でも会社をクビになる程、周りの声なんかなにも聞こえなくなる程夢中になれる人がいるテルコが羨ましくもあるよね。普通にバカだなぁとは思うしそう言う風にはなりたくはないけどなってみたい。

 

愛とか恋とかわかんない…みたいなツイートたまにしてるけど好きなアイドルには笑っていて欲しい、美味しいものいっぱい食べて欲しい、なるべく悲しい経験はして欲しくない、日常に幸せが溢れていてほしいし、希望に溢れた未来が待っていてほしいと願わずにはいられない。この気持ち全部ひっくるめて愛だよね。この気持ちを現実の世界の人に向けていたらそれはきっと愛になるんだろうけど、そう考えると愛を愛で返されることの尊さったらすごいなぁ。

どっちか片一方の愛が大きくなりすぎたりして、きっと天秤が均衡に保たれているカップルなんてほとんどないんだろうな。それに好きの度合いを数値化したり可視化することはできないから難しいよね、知らんけど。

 

「愛がなんだ」の主人公、テルコは成田凌演じるマモちゃんのことを心底好きになって、成田凌に呼ばれたらたとえ家でお風呂に入ってたってすぐに準備して飛んでいくし頼まれてもないのに勝手にマモちゃんのお風呂場を掃除しだすし、靴下や下着は綺麗に畳んで収納しだすし、「ビールないや」とマモちゃんが言えばすぐに買ってくると言うしで、マモちゃんにとっては「そういうのが嫌だった」

 

でもマモちゃんだって惚れてる相手には、どんなにクソつまんない話でも笑顔で頷くしグラスが空いていたらすぐにワインを取りにいくし目でずっと追っちゃうし溢れんばかりの好きです!という気持ちが顔に書いてある。でもそのマモちゃんに惚れられた人からすると「そういうのが嫌だ」

 

「惚れた方が負け」とはよく言うけど私もそう思う。別に勝負じゃないんだし勝ち負けなんかないのにね。でも負けだと思ってる 臆病だから。

だから勝ち負けとかくだらないこと考えずに突っ走るテルコになりたいし、なりたくない。

「あまりに愛が大きすぎると失うことを思ってしまうの 自分がもどかしい今だけを見て生きていればいいのにね」

っていうフレーズを思い出すわ。

これはKinKi Kidsの愛のかたまりという曲の歌詞の一部なんですけどこれを作詞したのが堂本剛さんなんですよ、めっちゃすごい、天才かよ、分かる って感じですね。

 

まあ愛とか恋とか無縁だけどまぁ普通に楽しく生きてるし恋愛なんてただの娯楽の一種でしかないし、くらいの気持ちで適当に生きていこ〜と思いました。本当にそれでいいのかは知らん。