小中と仲良かった友達がどうやら結婚したらしい。

小学生の頃は暇で時間を持て余していたので、放課後は放送室で語り合ったり、家に遊びに行ったり、土日はお互いの両親にお願いしてアイススケートに行ったり海に行ったりお祭りに行ったり、親友なんて言って交換日記とかしていた友達。

中学生の頃は部活も一緒だった友達。所謂、“いつメン”みたいなものがあってその子も私も6人くらいいたいつメンの仲間だ。

でも中学3年生の頃、私以外のいつメンの子が同じ塾に通い出して、元々塾に通っていた私はその子達と同じ塾に行くことにはならず、なんだかそこから友情がズレていってしまった。

いつメンの中のAちゃんの好きな人とか、Bちゃんの彼氏とか、なんだかそういう話が聞こえてきて、私は全くそのような話を聞かされていなくて、でも一緒にいるときにそれっぽい話をしだすから私から聞けばいいものの、そういうのを聞けない意地っ張りな年頃で聞かずにいた。

別にハブかれてたとかそういうのではなかったと思う。その頃には部活も引退していて、放課後は塾に行く生活だったからクラスの違ういつメンの子とは会う機会もあまりなかったし。

 

中学3年生の頃、どこの高校に進学しようか私はずっと決められなくて、でも私以外のいつメンがA高校に行くっていうもんだから私はB高校にした。勿論それだけの理由で高校を決めたわけではないけど結構これがデカかった。

いつメンの子達なんて忘れるくらいB高校で私は高校生活楽しんでやる!なんて思ってた。

でも実際はA高校に進んだ皆は楽しい高校生活を送っていたようだし、B高校に進んだ私は高1のクラスで勉強についていけなかったのと入学当初に変な注目のされ方をしてしまったみたいでどう立ち振る舞えばいいのかが完全に分からなくなったこと、そして父親の病気も重なって辛くて中学生の頃描いていた日々は送れなかった。

 

中学卒業以来その子に会ったのは高校生になってすぐの頃いつメンで遊んだときと、中学の部活のOBが集まらないといけない行事みたいなので会って、それが最後。

 

あんなに仲良かったのにそれっきり。

私は人は変わりゆくものだし学生時代の友達と疎遠になることは珍しくないし、悲しいことでもないと思っている。

でも、地元にいると皆中学の集まりだ、高校のクラスの集まりだ だのそういうのばかりだ。

あまりにも人生が地続きで逃れることができない感じがして息苦しさを覚える。

別に中学や高校の頃何があったとかそういうわけではないんだけど。

 

なんで皆そうやって中高の友達だとかとまだ会えるんだろう。わたしにも数名会ったりする子はいるけれど。

なんだか社会不適合な気がする。

なんていうのかな、伝わってるか分かんないけどイメージ的に北関東とか北九州の「地元卍!」とかそういうんじゃなくて、ナチュラルなやつ。北関東も北九州もそんなに知らんけど。

 

結婚式を挙げるとなったら私はその中に呼ばれるのだろうか。

私はその友達のツイートでこんな風に色々思い出しているけど、友達は私のことなど少しも思い出すこともなく、存在すら忘れさられて、私以外の高校も同じだった“いつメン”と、私の知らない高校や大学や趣味で出来た仲間と私の知らない世界で地元との繋がりがありながら、これまでもこれからも生きていくんだろうなと思うとなんだか人生の差のようなものを感じた。人生の通信簿、あの子はオール5で私はオール1。

 

意地っ張りだった中学の頃と変わっていないじゃないか。そんなに言うなら連絡してみるといいじゃないか。地元に帰ってきてるよって言えばいいじゃないか。ツイートみたよ、おめでとうって言えばいいじゃないか。なんだかそんな地元の皆と比べると今の私は惨めで社会不適合で人に会いたくなくて、だから連絡なんか取れない。ほら、やっぱり意地っ張りじゃないか。お前だけ変わっていない。

 

私だけが取り残されている。